茶書を読む 山上宗二記 4

御唐物の御荘りは四季に依りて 時に非ざる物を 眼前にご覧ぜらるるは
併し御名物の御威光か
その上 小壺 大壺 御花入れ 香炉 香合 御絵 墨蹟等
誠に案外の御覚悟に媚びたるお遊びは
茶の湯に過ぎたる事はあるまじき など申し上ぐ

唐物の飾り方は四季に依るが、時節に関係ないものを 賞玩できるのは
やはり名物であるからであろうか
その上、茶入、葉茶壷、花入、香炉、香合、絵画墨蹟等
誠に思い掛けず、真理を求めるという意に沿った遊興は
茶の湯ほどの物はないであろうなどと申し上げる

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